顕微立体画像のデータベース化計画(1)


はじめに

顕微鏡では通常フォーカスを変えながら立体的な標本を観察し、結果として立体的なイメージが観察者の脳に構成される。この観察者のイメージにできるだけ近い立体像をグラフィック化して表示するのが従来の3Dコンピュータグラフィックである。この3DCGは、コンピュータの高性能化とともにかなり身近なツールとして成立しつつあるが、しかしその処理時間や、結果については未だに満足の行くものとは言えない。

また、単に連続的にフォーカスを変更して記録した画像を合成し、高焦点深度画像を作製してみたが、今度は立体感が欠如することが判明した。

そこで、顕微鏡画像のデータベース化を行うに当たり、効率的に顕微立体画像のアーカイブを作製するための手法を開発することにした。

続く


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