顕微鏡画像は専用撮影装置を用いて35m/mフィルムに撮影する手法が一般的である。近年、フィルムと同程度の画質をもつデジタル画像撮影装置が導入され始めている。ここでは、従来の35m/mフィルムを用いて撮影したデータをPhotoCD或いは市販のフィルムスキャナーを用いてデジタル化する手法、及び高画質デジタルカメラ(2種類)を用いてデジタル画像を得る手法について、コスト面、撮影効率について検討した。
なを、画質については撮影者の目的や技術によってかなり変動することから、ここでは詳細な議論はしていない。各サンプル画像を見て有る程度の判断が可能かと思われる。
- Carl Zeiss製 MC80DX(顕微鏡撮影装置)
- 自動露光
- 自動巻き上げ
- 市販フィルムで連続36コマ
- 定価60万円
- FUJI Film製 HC-2500
- 140万画素3CCD
- 1280 x 1000 pixel (4.9Mb, 8bit 時;9Mb, 16bit 時)
- カラープレビュー(640 x 500 pixel)
- 6コマ連続取り込み
- 定価258万円
- 米国 Sound Vision社 SVMicro
- 80万画素 CMOSセンサー
- 回転カラーフィルタ式RGB画像
- 800 x 1000 pixels (3.1 Mb , 8bit 時;6Mb, 16bit 時)
- 白黒グレープレビュー(400 x 500 pixel)
- 国内価格約35万円($2,000ドル)
- Nikon製 LS-2000(35mmフィルムスキャナー)
- 読み取り解像度2592×3894pixel
- 12bit/R, G, B各色
- 本スキャン(35mmフィルム):約30秒
- フィルム(6フレームまで)自動ローディング
- スライド約50枚自動ローディング
- 定価20万円