インターネット管理者編

ファイルメーカーでWebサイトの構築と管理


法政大学 木原 章

協賛:日本産アリ類カラー画像データベース
協賛:原生生物画像データベース


はじめに〜準備するもの
ファイルメーカーに登録されたデータ
HTMLエディタによる表示形式のデザイン
HTMLファイルをファイルメーカーの「計算式」に変換する(その1)
HTMLファイルをファイルメーカーの「計算式」に変換する(その2)
アップルスクリプトによるHTMLファイル作成
データの一部を抽出しリストファイルを作成する(応用編)
サンプルファイルの使い方


はじめに
 自分のWebサイトを構築してみると、新しいトピックスを追加するたびに同じような作業を繰り返していることに気づく。HTMLエディタであらかじめ基本的な形式を作成しておけば、必要な部分だけを書き換えることでかなりの時間の節約が可能である。しかし、途中で形式を変えた場合はそれまでの全てのページを書き換えないとサイトとしての統一性に欠け、見栄えという点でやや劣ったものに成ってしまう。
 或る程度形式が整ったデータの公表に関しては、コンテンツの部分と表示形式の部分を独立して管理できれば、コンテンツの書き換え、表示形式の一括変換をそれぞれ独立して行うことが可能になるはずである。
 今回はファイルメーカを用いてコンテンツに相当する項目をカード型のデータベース化し、各カードの表示形式を計算項目として算出し、更にアップルスクリプトを使ってその計算項目のテキストをHTMLファイルとして作成する方法を解説した。
 参考のために、日本産アリ類データベース作成グループの御好意を得て、データの一部をサンプルとして添付した。不明な点は、それをお使いになってみて体感して戴ければ幸いである。
 

既にファイルメーカー3.0を使用されている方は、付属のCD−ROMの「ホームページ作成テンプレート」を御存知であろう。このテンプレートを使用することで、階層的なデータ管理が可能になる。この出来合いツールは、条件が一致すれば、実に良くできたツールである。しかし、筆者の管理しているデータ形式では条件が一致せず、参考程度に見ることしかできなかった。今回は、このテンプレートを更に簡素化した方式でWebサイトを構築する方式を紹介し、各管理者ごとにオリジナリティーを加味できるような方向を目指してみた。


準備するもの
・ファイルメーカー3.0
・スクリプトエディタ(システム7.5以降に付属)
・HTMLページエディタ(Adobe PageMill、クラリスホームページ 等)
・汎用エディタ(YooEdit、QUED/M 等)
・ScriptTools(アップルスクリプトファイル拡張機能)