ナポリのクリスマス
11月下旬くらいから、街にはクリスマスの雰囲気が盛り上がり始める。12月8日の祭日(マリア様が天から降りてくる日らしい)を境に、正式なクリスマス期間が始まり、12月26日の祭日(聖ステファノの日)まで続く事になる。
プレゼーペ
プレゼーペとは、イエス・キリストの誕生の情景を人形で模したジオラマのこと。クリスマスシーズンになると、各家庭ではご自慢のプレゼーペを飾る。毎年パーツを買い足して、徐々に成長して行くようである。
(右は、パラッツォ・レアーレで展示されている巨大プレゼーペの一部)
ナポリチェントロのサン・グレゴリオ通りは、プレゼーペのパーツを売る店が並び、イタリアでも有名な観光地だ。特にクリスマス期間は、多くの露店が並び、賑わっている。今回の滞在で判った事は、チェントロに留まらず、ナポリの街の至るところでプレゼーペ用品の露店が開かれている点だ。近所のショッピングモール(ガレリア)や、公園、等々である。
食料品
ナポリでは、12月24日の晩と、25日の昼食が特別メニューらしい。24日の夕食は魚中心のメニューで、スパゲッティー・ボンゴレと焼き魚、又はウナギのスープ。25日も、魚を食べるが、鳥の丸焼きも食べる。クリスマスが近くなると、特に魚屋は活気づく。(しかし、よく考えてみると魚は24日に買わないと持たない?)
・クリスマスメニュー
結局、23日の時点で購入して、24日に備えることとした。この日は、魚屋は待ち人が多く、時間がかかる。いつも行くお兄さんが商う魚屋も、お手伝いのご両親(?)も現れて大わらわ。更に、小生が買おうとすると、応対しようとしたお母さんを差し止めて「オレがやる」と言って更に待つ事になった。でも、さすがに常連価格!ボンゴレ1K12ユーロ(それでも標準より安いのだが)を10ユーロ。1K24ユーロの天然物の鯛(養殖物はその半額)を20ユーロにまけてくれた。更に、合計額を30ユーロから25ユーロに割引してくれて、なんだかとっても良い買い物ができた。明日は、彼にチョコレートを送る事とした。
クリスマス狂乱
クリスマスシーズンに入ると、普段は閉まっている日曜日も、殆ど全ての商店が店を開くようになる。小生の住む、ボメロ地区はややリッチなショッピング地帯なので、道路は大渋滞が続く。噂によると、イタリアでも、一月分のボーナスが出ているらしい。結果とした、他の先進国同様、ショッピング、ショッピングとクリスマス狂乱が始まる。
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実験所にもツリーが置かれた
(2006年12月7日) |
近所のバールも贈り物の山
(2006年12月20日) |
クリスマスショッピングで賑わうボメロ地区
(2006年12月24日) |
せめて、「聖夜」くらいは静かになってもらいたいものだ。日本も、最近は大晦日の夜にばか騒ぎをしたり、テレビもそれに合わせて、バカ番組の連発だが、いろいろな意味でカレンダーの区切りとなるこの時期くらい、じっくり自分を見直せる静かな時間が欲しい物だとつくづく思うのである。
こちらの国民放送で、バチカンのミサと新年のウィーンのコンサートを見る事になりそうだ。
(2006年12月23日)
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