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ナポリ実験所標本データベース作成プロジェクト2004年の日伊生物学会総会で、「ナポリ実験所標本データベースプロジェクト」が学会のプロジェクトとして承認され、担当の木原はモンロイ・中埜基金のサポートを受けながらプロジェクトを進める事となった。2005年度には、基金のサポートで木原が実験所を訪れ、プロトタイプの作成を行った。また、同年実験所と日伊生物学会の協定に基づき、双方のサポートを受けながら、木原が2006年度法政大学在外研究員として現地にて1年間データベース作成作業を行うことが正式に決定した。 データベース作成の現状2000年から4年間にわたり、博物館主任学芸員のDr. Flegra Bentivegnaによって標本リストの作成が行われた。3,000標本中約2,000個のラベルデータと分類情報がMS Accessの単一テーブルデータとして入力されている。しかし、甲殻類などの未作業分類群も有り、且つ、ラベルデータと分類データの混同が見られ、全データの見直しが必要である。画像は、現在プロトタイプで撮影した画像以外は皆無で、全ての標本の撮影を行う必要が有る。 設備と人員博物館にはインターネット接続のソケットが一つしか無い。これにハブをつけて増設する事も現時点では認められていない。サーバー設置などを考慮すると、今後のネット環境の改善が必要である。 作業スペースは、決して広くは無いが、とりあえず撮影を行うためのスペースは確保されている。 撮影機器は、全て日本から発送した。機材が、届いた時点で撮影を開始できる予定である。機材に対する破格の関税がついた事も付記しておく。 人員は、木原と助手のアンドレア君の2名である。彼は英語はあまりうまく無いが、ラベルデータ等の読み取りや学名などのラテン語にはたけているので、文字データ入力おいて能力を発揮してくれそうである。 更に、コンピュータやフォトテクニックにも興味を持ってくれているので、いろいろと相互補助ができそうである。 サーバーについては、機種の選定、購入、セットアップなどの難問が控えている。基本的にはMacを導入したいのだが、価格的にかなり高い事、現地でのオペレーションができるん人間が居ない事が、障害として予想される。一年間で、アンドレア君を鍛えてなんとかサーバー管理ができるようにしたい。 以上が4月現地到着後2週間程で見えて来た状況である。今後、プログレスレポートを公開してく。 |