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参考文献

自然観察の参考文献と参考サイト

図鑑類

異国の地で、趣味の自然観察を始めると図鑑が欲しくなる。そこで、近所の本屋さんや、アマゾンの通販を使って何とか図鑑を手に入れようとした。しかし、驚いた事に、日本では当たり前のように売られている野草図鑑や昆虫図鑑が見当たらない。ほとんどが、園芸図鑑、魚、ハーブ、キノコなど食品に関わる動・植物図鑑、後は哺乳類や鳥類の図鑑である。ナチュラリスト用と思われる図鑑としては、鳥図鑑ぐらいしか見当たらない。ようやく探し当てて、手に入れた図鑑が以下の通りである。

Riconoscere i fiori d'Italia e d'Europa (2005 Franco Muzzio Editore)

590種類のカラー描画図鑑。花の色と花弁の数で配置されている。記載も大きさや時期などキチンと整理されていて判りやすい(イタリア語は別として)が、描画が小さく過ぎで細かい形態の判別が困難。且つ、印刷が悪く、白系の花の形態はほとんど判別不能。

17ユーロ

Plante e fiori di campagna e di bosco (1979 Edizioni Paoline)

カンパーニャ地方の667種の植物が掲載されている。地域としてはこれがぴったりのようだ。しかし、よくこんな古い本を書店で販売しているものだ。解説と図版が別々のページと言うのも、現代的では無い。古い分、絵が古典的な植物画で美しい。

18,000リラ(これをユーロに換算して12ユーロでした。ホントは、9ユーロのはずですが...)

Fiori di campo (2002 Instituto Geografico De Agostini S.p.A.)

ちょうど、日本の山渓出版のポケットガイドに似ている。Campoとは畑の意味で、ナポリの都会とはちょっと異なるようだ。186種と掲載数も少なく、写真がたった一枚の生態写真なので、同定作業には余り向いていない。このシリーズをもっと揃えるのも手かも知れない。

8.5ユーロ

Alberi (1992 Dorling Kindersley Limited)

判りやすい旅行案内を出版している事で有名なロンドンの出版社の発行する図鑑で、樹木のイタリア語版である。既にイタリア語版は絶版の様で、ローマのテルミニ駅の書店で6.9ユーロで割引販売していたので、即購入した。花の他に、葉の形態と樹型が描かれているので分かりやすい。園芸種も含めて500種掲載され、各種の原産地も書かれているので有りがたい。本当にお買い得の一品でした。

6.9ユーロ

Wild flowers of the mediterranean (1995 Dorling Kindersley Limited)

これも、ロンドンの出版社の発行する図鑑で、地中海沿岸の野草500種が掲載されている。実は、アマゾンに注文したら絶版で買えなかった本で、ローマのテルミニ駅の書店でイタリア語版を20ユーロで売っていたのだが、購入を躊躇した本。最近、実験所の友人が持っている事が判明し、現在お借りしている。花や葉・種子等の形態が描かれているので分かりやすい。何より、英語で書かれているので本文まで理解できて嬉しい。英語の植物名も、今後は判りそうだ。

タダ

Nature in tasca Insetti e Ragni (2004 Dorling Kindersley Limited)

これも、ロンドンの出版社の発行する図鑑のイタリア語版で、イタリア語版は今年出たばかりのようだ。虫とクモで700種掲載されている。もちろん、昆虫の世界はこんな図鑑一冊ではどうにも成らないが、無いよりはましと思い購入。しかし、ナポリの都会は撮影対象となる中型昆虫を余り見かけない。

12.5ユーロ

参考Webサイト

植物検索

Webでアクセス可能なチェックリスト

  • International Organization for Plant Information
    なかなか壮大なプロジェクトの様だが、残念ながら未だ未完成で、そうなるとここだけでチェックする事はできない。属名まで判って、同属のサーチをしたい時は、ここの学名リストとGoogle Imageで力づくで解決できる。
  • A CHECKLIST OF CAPRI FLORA AND FLORISTIC CHANGE PATTERNS IN THE NAPLES BAY IN THE XX CENTURY
    これは、地域限定のチェックリストで大変役に立つ。図鑑で科名まで絞り込めたら、このチェックリストを利用したサーチも現実的である。(2004年にカプリ島で行なわれた国際会議Effects of Land Abandonment and Global Change on Plant and Animal Communities の秒録らしい、いつまでこのリンクが有効か保証できない)

画像付き植物リスト

  • Plant Image Gallery - Mediterranean and Canary Islands Plants
    最近見つけたサイトだが、なかなか役に立ちそうだ。
  • Floral Images
    さすがナチュラリストの国サイト。日本でもこんな花のサイトを作ってみたいものだ。ある程度の検索・絞り込み機能が有って便利なサイトだ。
  • Google Image 検索
    Googleでイメージ検索すると、かなりの数のイメージを見る事ができ同定に役立っている。
  • BG Plants 日本植物学名検索システム
    学名の候補が上がったら、このサイトで和名が無いかどうかを検索する。こちらで普通に見かける植物の大半は日本に帰化植物としてやって来ているようで、驚きである。和名が判った場合は、Googleで検索すれば、結構いろんな写真を見つけて確認する事が可能なようだ。しかし、日本の野草情報は「草の根情報」としては充実している。
  • USDA Plants
    写真や分布状態を知りたい時に便利なのが米国農務省のサイト。しかし、アメリカはいつの間にかこんなすごいサイトを作っていた。日本にもこのような信頼性の高いサイトが是非欲しいものだ。
  • 北海道ブルーリスト
    規模こそ小さいが、帰化種の検索ができて便利である。

その他の生物のサイト

  • Moths and Butterflies of Europe and North Africa
    イタリアにはナチュラリストが居ないと思っていたら、どっこいチョウの世界は違っていた。チョウマニアに敬服。
  • ?????w???a??????
    九州大の多田内先生がコツコツと作り続けているデータベース。和名の検索に役立っています。ちょっと、学名の融通が利かない点が欠点かもしれない。シノニムの検索が今一つ。
  • NaturaMediterraneo
    イタリアのナチュラリスト系のサイトのようだが、未だ完成しているとは思えない。コンテンツが不足しているようだ。意気込みだけでは自然系サイトはできないと言う良い例(悪い例)。
  • Cooperativa Darwin
    イタリアのWWFの下請けサイトのようだ。メモとして記録しておく。