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アマルフィー海岸とラベッロ

8月24日(木)長いナポリの夏休みも、そろそろ終わりつつある感じで、夜の車の往来も復活してきた。以前から、一度は行ってきた方が良いと人から勧められていた、アマルフィー海岸(ソレント半島の南側)に、夏季限定で運行されている、メテロ・デル・マーレ(海の地下鉄)で行ってみる事にした。

往き
ナポリ港 9:55
ポジターノ 11:10
アマルフィー 11:50

帰り
アマルフィー 18:00
ポジターノ 18:45
ソレント 19:15
セラーノ 19:40
ナポリ 20:30

(実際にかかった時間)

崖にへばりついた町

アマルフィー海岸は、ナポリの人々が良く泳ぎに行く場所らしい。実際、船に乗って行ってみると、ソレントを過ぎた辺りから、やや緑色を帯びていた海水の色が、紺碧へと変わる。つまり、外海の色に成るわけだ。

海岸と言っても、湘南海岸とは異なり、むしろ伊豆に近く、切り立った断崖の下にぽつぽつと小さな砂浜が点在している。湾状の海岸を中心に崖に向って、垂直に家々が並び、特にポジターノやアマルフィーのような有名保養地では、小さなホテルが密集している。

当初は、日本で放映されている車のCMに見られるようなアマルフィー海岸の快適なドライブをイメージしていた。今回、船から見る限り、快適なドライブが保証されているところはほとんど無いようだ。トンネルと曲がりくねった山坂道、すれ違いの難しい場所での渋滞、崖からの転落の恐怖、と言った感じだ。ちょうど、伊豆の旧道を彷彿させる。

ワーグナー音楽祭の町「ラベッロ」

アマルフィーのバス停から約30分崖を登って行くと、海抜350メートルの崖の上に作られた町「ラベッロ」に到着する。この町の広場に有る教会(ドーモ)は、11世紀に造られた。こぢんまりとしたこの広場にある石造り門を入ったビラ・ルーフォロでは、眺めの良いテラスで夏季期間中週3回程度の頻度で音楽会をやっている。

広場から土産店やホテル・レストランが両側に並ぶ、稜線に沿った狭い街角を抜けて行くと、かつてワーグナーが作曲を行うために滞在したと言われる、ビラ・チンブローネに到着する。稜線とは言っても、両側に家々が並んでいるので、景色が良いわけでは無い。

ビラ・チンブローネは崖の頂に作られた庭園で、展望台からは、350メール下に広がるアマルフィー海岸の展望を楽しむ事ができる。

ホテルで食事

既に、古い建物、古い絵画等々、若干食傷ぎみで、今回はリラックスを目的とした遠足だったので、この車の往来の出来ないラベッロの町は静かで眺めが良く、且つ天候にも恵まれたので、なかなか良い体験と成った。

ついでに、ここの4星ホテルのテラスでちょっと贅沢な食事にもありつく事ができた。ホテルの食事は、万人に合わせている性か、極端な生魚や、個性豊かなモッツァレッラを使わずに、素材の個性を失わない程度に調理して、総合的な味で勝負しているようだ。恐らく、日本の主婦がここで会食会をしたら、盛り上がる事請け合いだ。


ご存知カプレーゼ
なぜか、モッツァレッラが若干塩漬けで、黄色い色をしている。でも、味が濃いので美味だ

マグロのカルパッチョ
ほとんど薫製だ。でも美味

ご存知スパゲッティ・ボンゴレ
ナポリの味に慣れた今となっては、ちょっと油が多い感じだ。味は美味

エビのパスタ
小生は食べていないが、相当美味ならしい。

アマルフィーの町

帰りの船を待つ間、小さなアマルフィーの町を見学した。広場にそびえ立つドーモ(大聖堂)とその周辺の土産店が見どころなのだろう。もともと、海水浴がメインの場所なので、特に大きな感動も無く帰りの船に乗った