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フィレンツェ観光

8月28〜30日、フィレンツェ2泊3日旅行に行ってきた。ローマ以来の観光旅行。この夏初めての旅行らしい旅行とも言える。

旅行手配

今回は、旅行の手配を出来るだけ自分で行って見る事にした。行き帰りの電車のチケットは、トレイン・イタリアのウェッブサイトで確保した。更に、ウフィツィ美術館の予約もウェッブで行って見た。ホテルに関しては、相変わらず友人の世話になって、比較的安いホテルを確保する事ができた。もちろん、ウェッブで予約する事も可能である。但し、その場合の料金はやや高めに成るようだ。観光案内は、アマゾンでDK出版のベストセラーを購入した。

トレイン・イタリア
イタリア国鉄予約サイト
美術館予約サイト
予約料金の他に手数料がかかる。
旅行後も勉強できる
アイ・ウィット・ネスガイド

ユーロスターの旅

9時30分ナポリ発ミラノ行きのユーロスターでフィレンツェに向う。途中、11:20 にローマに停車し13時10分にフィレンツェ到着、片道約3時間40分の行程だ。ローマで停車後、走行方向が逆転するので、ちょっと戸惑う。座席は全席指定で予約時にウェッブに表示される。予約番号を言って、車内発券となる。(日本ではいちいち緑の窓口に行って発券しなければ成らないので、それに比べて遥かに便利だ。)料金は84ユーロ(現レートで約1万3千円)。帰りは、14:53フィレンツェ、18:30ナポリ着。往復、ほぼ満席だった。便利なネット予約システムは、ユーザーを増やす決め手なのかも知れない。

(写真右:フィレンツェの駅はナポリよりやや小さめで、古風だ。)

観光

既にフィレンツェに行かれた方はご存知の通り、フィレンツェの主要な観光スポットは半径1キロほどの中心街に集中し、徒歩で巡る事ができる。その分、休憩時間が余分に必要に成るのだが、なかなか二泊三日程度だと、精神的な余裕が持てずに、ひたすら歩き続けて疲れ果てる事にもなる。

取り合えず、街を上から見ると全景が判って、後々の探索に便利なので「ミケランジェロの丘」に登るつもりだったが、結局は2日目の疲れ果てた時に、たまたまバスを見つけて行く事ができた。(最近凝っているパノラマを見たい方はこちら。836Kbあります。)

観光写真

最近実験所の知人が京都に行くと言うので、京都はとてつもなく金のかかるところだ。その理由は、全ての寺院で入場料を取られるからだ。と話していた。と言うのも、ローマ行った時には教会で入場料をとられた経験が内からである。ところがどっこい、フィレンツェはそうは行かなかった。ほとんど全ての教会で入場料を取られ、その上、ほとんどの教会が撮影禁止である。おかげで、教会巡りもユーロ高の影響も受けて、控えめに成る。でも、おかげで脱水状態まで教会を駆け巡ると言う暴挙をせずに済んだと言うのも確かであった。

詳細は下に示したので、印象に残った風景だけご紹介する。


日中は暑いので、水場は人気が有る。

孤児院の外壁の彫刻

イタリアで初めて見たフラーリ

どこからでも大聖堂が見える。フィレンツェの街中では自転車が目立つ

大聖堂の正面は派手な装飾だ

大聖堂の中は、シンプルなゴシック様式

ドームの屋上に向うラセン階段

キューポラに向う途中のキャットウォークからの眺め

大聖堂の頂点からの眺め

ウフィッツィー美術館、これを行って来いで2往復するのだから疲れるわけだ。

ミケランジェロの墓

ガリレオは1737年(死後約100年後)に復権して、ここに埋葬された

丘の上のサン・ミニアート教会の天井に有るモザイク画

ベッキオ橋の上は、いつも観光客で一杯だ

こんな小さなカフェもイタリアではさまになる

行程詳細

以下のリストは、個人の記憶用なので、適当に飛ばした方が良いかと思います。

1日目:

  • とりあえずは、昼食。1時間かけてフルコースを食べてしまった。
  • 中央市場
  • サン・アントニオ通りの市場
  • サンロレンツォ教会(メディチ家のお墓や有名な礼拝堂が有るらしいのだが、取り合えず第一目的のミケランジェロ設計の有名な階段を見るつもりで別の入り口より入場。階段は、閉まっていて見られなかった。礼拝堂は、ツアー客が並んでいたので、後回しにしたが結果として行かなかった。)
  • サンマルコ広場と教会の外側(月曜日は閉館。これも、後回しにしたつもりが行かない事に成った)
  • スペダーレ・デリ・イノチェンティ(世界最古の孤児院)
  • ドーモ大聖堂(観光は出来る時にしないといけない。と言うローマで観光ガイドをしている友人の教えに従って、予定外のドーモに挑戦。入場は無料。フラッシュ無しで撮影可)
  • ドーモのキューポラ(これは、かなりの労力を要する。つまり、上の写真の一番高いドームのてっぺんまで463段の階段を上る訳だ。もともとは、大聖堂に入った時にドームの天井のキャットウォークを歩く人が見えたので、それに挑戦するつもりだった。しかし、実はそのキャットウォークは頂上までの道半ばに過ぎない事が後で判明した。40過ぎたら辞めておいた方が良いと言っておきたい。事実、日本人の中高年ツァーを見かける事は無かった。)
  • デラ・シニョーラ広場(がくがくの足で、翌日のウフィツィの下見に行く途中で、突然目の前が開けたところがここだった。ものすごい観光客の数。パラッツォ・ベッキオに入ろうか迷っていたら、その場で門が閉ざされた。内心ほっとため息。イミテーションのダビデ像を見学)
  • ウフィッツィの下見。途中、いやおうなくベッキオ橋、リパブリカ広場、サンタ・マリア・ノベラ教会の前を通る。もちろん、頭に入る状態には無い。
2日目:
  • 本日のメインイベントは、9:30に予約したウフィッツィ美術館(2時間見て更にゆっくりお茶をしたが、もう限界に近づいている。昨日のキューポラ登頂が尾を引いている)
  • 知人に勧められた、科学史博物館(これは、かなりオタクな方が行く場所だ。入場料はウフィッツィに負けない9.5ユーロも取る。中身は、ガリレイの望遠鏡、ケプラーの天空図、解剖学当初の標本、薬草の調合室の再現、古い顕微鏡等々。これは、ほんと御つき合いでした)
  • サンタ・クローチェ教会(おそらく、この教会が今回のツァーのハイライトであろう。入場料も5ユーロとリーゾナブル。教会の本堂(?)から回廊、博物館まで全部見られ、どこでも撮影OK。何よりも、すごいのはミケランジェロ、ガリレイ、ロッシーニと言った芸術・音楽・科学の巨匠のお墓が見られる事だ。ここを見たら、後はどうでも良くなった。更に、出口で街の地図を広げている係員に、その地図無いかと聞いたら、そこのインフォーメーションでくれると教えてくれた。おかげでインフォーメーションで的確なバス路線図を入手する事ができた。)
  • それでも、まだ日は暮れない!次の目標、サンマルコ教会に近づいて、時間が3時を回っている事に気づいた。ガイドブックに因ると、4時まで開かない。取り合えず孤児院の前まで歩いて、そこでジェラートで血糖上昇を試みるが、とてもこれ以上歩き回る状態に達せず。その場でバスチケットを購入して、フィレンツェ外周バス(12、13番)に乗り込んだ。
  • ミケランジェロ広場(バスは楽しい!歩かなくても、丘の上まで運んでくれた。大聖堂のキューポラよりも高い所だ!)
  • 丘の上のサン・ミニアート教会(景色を眺めたら少し元気が出たので、もう一歩上がってサン・ミアート・アル・モンテ[丘の上のサン・ミニアート教会]まで行く事にした。ここは、入場料も無料だし、作りもシンプルなロマネスク様式。ここでも、中で少し鋭気を養う事ができた。)
  • そのまま、階段を少し下りて周回バスを使って駅前に。今日もサンタ・マリア・ノベラ教会の前を通って、明日こそはと決意を固める。
  • ホテルで2時間休憩後、お約束のフィレンツェ・ステーキを食べに出かけた。うん、美味しいけど、もう一生要らない気がした。
3日目:
  • いきなり駅前で市内循環バス(D)に乗る。このミニバスは、細い通りも通れるので、市内の隅々を廻る事ができる。Dで、駅から西側を通って、ベッキオ橋の向こう側のたもとまで行き、そこから歩いてピティー宮殿まで行く事にする。
  • ピティー宮殿(これが、フィレンツェの最大の詐欺!王宮美術館、近代美術館、コスチューム美術館、陶器美術館、銀食器博物館、庭園の6つの博物館の集合体と成っていて、入場料は全2者8.5ユーロと後4者の8ユーロのセットしかない。このセット自体も、既に細心のガイドと異なっている。例えば、近代美術館と庭園だけを見たいと思っても、異なるセットに属する場合は、全部で17ユーロもかかるのだ。これなら、最初から全部セットで10ユーロぐらいにしても、良いでは無いか!ディズニーランドだってそんなせこい料金体系は無い!と言う事で、最も見たかった近代美術館を見ようとして、結果として順路上の王宮美術館を全部見る羽目になった。どこが、別れているんだ!でも、そんな感じで始終組み合わせを変えているせいか、何故か近代美術館の通路をたどって行ったら、ノーチェックで庭園まで出てしまった。ラッキーと庭園見学をしようかと思ったが、王宮美術館に時間を割いたためタイムアップ!そのまま、出口へと向った。)
  • また、ベッキオ橋、リパブリカ広場を歩いて、お約束のサンタ・マリア・ノベラ教会(駅前)に。
  • サンタ・マリア・ノベラ教会(しっとりとした内装の、落ち着いたゴシック教会。天井のアーチの柄がなかなか良い。ここで、ゆっくり座って休み、昼食後帰途についた。)

まとめ

二泊三日で一つの観光地を見ると言うのは、或る意味では限界への挑戦かもしれない。もっと、短ければ対称を絞れるし、もっと長ければ気分転換に別の場所に行く事もできる。撮影枚数を見ると1日目200枚、2日目206枚、3日目35枚と明らかに3日目は食傷ぎみに成っている事が判る。もともと日本でも観光はあまりしないが、イタリアと言う「観光地」はかなり手ごわいと言う事を改めて感じる事になった3日間であった。でも、行って良かった気がする。もう一生行かない可能性の方が高いから...