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プローチダ島(Procida)


フレグレイ平野の続編になるが、土曜日の日帰りでプローチダ島へ出かけてきた。フレグレイ平野の端と、イスキア島の中間に位置する小さな島だが、イル・ポスティーノと言うイタリア映画の撮影に使われた島として有名である。地政学的には、ギリシア時代からフレグレイ平野への海路をを守る上での要所でもあり、古くから人が住んでいた。ブルボン朝時代には、監獄が設置され、火山性の島が故に急峻な崖に囲まれた地形が逃亡困難な監獄として利用されていた。現在では、複雑に入り組んだ海岸線を利用した、漁港として栄え、綺麗な海水を利用した魚(タイらしい)の養殖も行なわれている。

対岸を見渡せる小さな島

ナポリからクマーナ線でポッツオーリまで行き、そこの港で朝市を観ながらフェリーを待った。ポッツオーリの朝市は、ナポリの朝市よりも活気があるらしく、恐らくプロチーダ島の漁師もここまで魚を売りに来て、現金収入を得ているのでは無いだろうか?

フェリーは片道約5ユーロ、所要時間約45分だ。行きのフェリーは、9月にカプリ島でカメの放流をした時に乗ったフェリーと全く同一船だった。

ミゼノ岬を抜けると、直ぐにイスキア島を背景に、プロチーダ島の全景を望む事ができる。

手前のプローチダ島の左側に写っている白い建物が、断崖絶壁に上に建つサン・ジュゼッペ教会とブルボン朝時代の監獄の跡で、そこから右手の港を見渡すと、右側の写真のような景色になる・つまり、ちょっと高いところへ上がれば対岸が見えるような小さな島なのだ。

カラフルな家並み

好天にも恵まれ、また季節がら観光客も少ないので、ナポリに比べて街並みは静かで、綺麗に見える。特に、太陽の方角を向いたキアイア港の街並みはカラフルで印象に残る(右上図の左海岸)。一軒一軒全く統一性が無いのだが、少し色あせた感じが、逆にパステルカラーの箱庭のような雰囲気をかもし出している。


キアイア港は箱庭のようだ

地中海の太陽の元では、洗濯物も

カラフルだ。


ヤシの木がよく似合う家

サン・ミケーレ教会


ナポリ湾をはさんでベスビオ火山を見渡す断崖の上に作られたサン・ミケーレ教会について、手元に資料は無い。恐らく、イスキア島のアラゴネーゼ城とほぼ同時期に作られたのでは無いかと予想されるが、その内部の華麗さは、アラゴネーゼ城の教会を遥かに上回るもので、もしかしたらそれよりはやや後に作られているのかも知れない。


入り口は極めて質素に見える。道路は、建物に囲まれているので、その開放的なスペースが感ぜられない。

天井画には1699と描かれている

礼拝堂の天井、壁に描かれた絵の保存所帯は極めて良好。
テラスからは、ベスビオ山とフレグレイ平野が見渡せる。

ネコの住む島

温暖で、漁村があって、規模が小さく、車も少ないとなると、当然住み着くのがネコである。ギリシアのネコの写真集に習って、数ショット撮影


港の段ボールが家です。

感想

プロチーダ島は、予想通りの牧歌的な島だ。ただし、夏のハイシーズンには海水浴客でにぎわうようで、そうなると島の雰囲気は一気に変わってしまうようである。とりあえず、そのハイシーズンを無事乗り切って、人間とうまく付き合えるようになったネコだけが冬場にいる感じだ。午後5時発のフェリーで家路についた。クマーナとフニクラーレを乗り継いで、7時帰宅となりました。

運賃約10ユーロ、レストランで食べた昼食30ユーロ、合計40ユーロにしては、良い観光ができた感じだ。

帰りのフェリーから見た、プローチダとイスキアを背景にした夕焼け。

(2007年1月6日)