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ナポリの階段散歩

ボメロ丘の急斜面に建つ家々は、車が通れない階段で結ばれている。車が曲線を描いて丘を登るところを、直線上にショートカットできるのも階段通路の利点だ。階段は、車も通らずネコなども多いので、散歩にはなかなかうってつけの通路で、下まで降りた後はフニクラーレで登ってくれば適度な運動としても楽しめる。

1.コース概要

ボメロの丘は東側に下ると、街の中心地区(チェントロ)に南へ下ると、実験所の有るキアイアイ方面へと向う。どちらも、直線距離にしたら2K程度の距離で、急斜面さえ無ければ単なる散歩道で話題にも登らないのだが...

2.東コース

自宅から東方向へ丘を下るコースは、レオナルド広場を経由して、ビビアーニ公園を経てコルソ・ビットリオ・マニュエーレ通りに降りるコース。更にそこからは、モンテサント階段を降りてフニクラーレ・モンテサント線の始発駅に到達できる。

御用とお急ぎでない方は、画像をクリックして拡大動画も見て欲しい。(見るまでも無い事なのだが、撮影の苦労が報われるので...)

2.途中駅

2つの車両が同時運行していると言う事は、途中駅は対称型に配置され、2つの車両が同時に止まる必要が有る。キアイアイ線とチェントラーレ線は、途中2つの駅が対称に配置されている。それぞれ、下から1番目の駅が、交通量の多いコルソ・ビットリオ・エマニュエーレ通りにつながるため、どちらの上側の駅も、あまり便利とは言えない場所に出来ているが、対称型を破るわけには行かない。ところが、キアイア線だけは非対称の3つの駅を配置しているため、途中1回駅の無い場所で停止してしまう。恐らく、下の駅をコルソ・ビットリオ・エマニュエーレ通りに併せた結果、上の停車箇所は、恐らくサン・エルモ城の真下辺りに位置してしまったに違いない。

チェントラーレ線では、「Diretto」と呼ばれるノンストップ快速運転が30分おきに行なわれている。この場合は、上下それぞれの方向の運行が、同時に快速運転に成る。原理さえ知っていれば当たり前の事だが...

3.迂回路

そろそろ、防災の日も近づいた事だし、ナポリもベスビオ火山がもたらす地震でも有名な土地である。帰宅困難者に成った場合の帰宅路を探しておいた方が良いだろう。と言う事で、フニクラーレに沿って降りて行く事にした。(昇のはいざと言う時だけで十分だ!)せっかくなので、画像は下から上った気分で配置してみた。バーチャルな世界って楽しい!


一番下の駅から、ビルの合間の坂道を登り始める。ビルの壁面が坂道の曲線に沿っている点なんて、歴史を感じさせられる。

画面の右側まで15分ほど、左側に見える通りが丘の中腹をまくコルソ・ビットリオ・エマニュエーレ通り。まあ、ここで海でも見て一服することになりそうだ。

コルソ・ビットリオ・エマニュエーレ通りから上に抜けられる車通りは数少ない。それだけ傾斜が強いからだ。先ずは、石段を登り始める。

途中景色を楽しみながら、ひたすら登り続ける。ネコなんてかまっていたら、家には着かないかも知れない。

心臓破りのジクザグ階段も、近道だと思えば何のその。ボーメロには、いろいろな形のジグザグ階段の近道が有る。

ボーメロは高級住宅街でも有る。登って来た時、一度は、こんなウェッジウッドの様な家に住んでみたいものだ、なんて思う余裕が有るだろうか。

4.結論

やはり、フニクラーレは偉い!歩いて降りてはフニクラーレで登ると言う散歩パターンがだんだん確立されてきた感じなので、これからも遠慮無くお世話になることとしよう。