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ローマの休日(その2)

10月28・29日、約5ヶ月ぶりにローマ1泊旅行に行ってきた。今回は、「本当のイタリアを味わう旅」と題して、ナポリでは味わえないイタリアのおしゃれ気分を味わうつもりで出かけた。

イタリア版「新幹線」

今回の旅では、昨年(2005年)12月にローマ−ナポリ間に開通した「ユーロスター・アルタ・ベローチタ(Eurostar Alta Velocita)」(略称:ターベ TAV)に乗ってみる事にした。イタリアでは、壮大な公共事業の一つとして、(批判も多いようだが)高速鉄道網の建設を行っている。最初に、ナポリ−ローマ間が完成(とは言っても、実はナポリ近郊は通常線を利用している)、その後トリノオリンピックに合わせて、トリノーNovara間が完成。(ミラノまで完成していないとこが、イタリア的!)その他、ミラノ−ボローニャ−フィレンツェ間が工事中である。(詳しくはTAVホームページ(英語版)参照)

日本の新幹線と最大の相違点は、アルタ・ベロチタは外見上通常特急と区別がつかない点である。つまり、車両の性能アップと言うよりは、線路の性能アップを行っているらしい。と言う事は、いつの日か全てのユーロスターが新しい線路を走るように成って、アルタ・ベロチタの名前は消えて、高い料金設定だけが残るのかも知れない。

基本は、既にユーロスターで使われているETR500系の新型車両で。外見上は、ガラ以外何も変わらない。新幹線内でお持ち帰り自由の機内誌によれば、電子制御系を大幅に改良しているらしい。性能上の最高時速は時速300km・

以下に、ユーロスターとアルタ・ベロチタの違いをまとめてみた。

アルタ・ベロチタ ユーロスター
車両

新型ETR500改良型
機内誌によれば、電子制御系を大幅に改良しているらしい。

新型ETR500
鼻が短く見えているのは、撮影角度の違いが原因。
ナポリ−ローマ
料金と時間

33ユーロ
87分(18分早い)

22ユーロ
105分
その他の違い 専用待合室(ナポリのみ?)

車内ドリンクサービス

と言う訳で、11ユーロ分の違いを見いだす事はデータ上は大変難しい。ただ、乗ってみると、通常客は少なく、殆どが外国人観光客的なので、やや安心空間が広がっている感じがした。ちなみに、ローマからの帰りの路線は、ミラノ発のユーロスターでは大幅な遅延が発生し得るのに比べれば、ローマ発なので時刻表通りの運行が期待できる。

癒し系ローマの休日

実は、小生未だにローマの基本観光をした事が無い。基本観光とは何かと言う問題も有るが、取り合えず「ローマの休日」の舞台となった名所くらいは見ておきたいと思い、先ずはスペイン階段に向ってみた。

うわ〜!すっごいヒト、ヒト、ヒト!さすが世界の観光名所。更に、近所の最高にまずいパスタ何ぞを食べたので、もうギブアップ。そこから、以前教わった街中徘徊ミニバス(116番)に乗って、テベレ川へ逃亡、更に271番に乗り換えてトラステーベレ地区に移動した。

実は、ここからが癒し系のローマの休日。トラステーベレは、友人曰く、未だに古いローマの街が残る数少ない場所。確かに、通りは狭く、車も通らず、路地に並ぶレストランに多くの観光客が居るものの、観光客の姿もそれ程多くない。


ナポリの街のお株を奪うような、洗濯物。
でも、街並みはナポリよりシックで綺麗

サンタ・マリア・トラステーベレ教会は、昼休み時間も中に入れるので、休憩にも最適。

教会内部は、初期キリスト教会の特徴の一つ、金のモザイク模様が目立つ。

夜は、友人一家と会食。

二日目は、相変わらず雑踏を避けて地下鉄でサン・パオロ教会へ。サン・パオロ教会は通常のローマの観光地図の南端を更に下った場所に有って、あまり有名では無いようだが、一応4大バジリカ(サン・ピエトロ、サンタ・マリア・マッジョーレ、サン・ジョバンニ・ラテラーノ)の一つに数えられているらしい。日曜の午前9時前と言う事も有って、殆ど観光客は居ないが、入った途端に礼拝が始まって、ちょっと失礼しますって感じ。入り口に回廊状に造られた門構えがすごく、内部も大きい。更に、脇に隣接する回廊にはバラの花が咲いている。10時くらいに成ると、観光バスが到着し始めたので、失礼する事にした。


正面の回廊から撮影した、サン・パオロ教会。たまには対称型写真も良いかも知れない。

教会内部は、ガランとしているくらい広い。軽くバスケットコートは作れそうだ。

豆粒の様な人の大きさから、全体の大きさを想像して欲しい。

その後、地下鉄を乗り継いで、ボルゲーゼ公園へ向った。

8年前にローマで最初に訪れたのが、日本大使館、そしてボルゲーゼ公園の動物園であった。その時は、空いていたので、今回も人混みを避ける意味で向ったのがボルゲーゼ公園。しかし、何故か動物園は予想に反して長蛇の列。月末の日曜なので、入場料が無料なのか?単に、秋の気候のせいか?或いは、人寄せ動物がやって来たのか?と言う事で、ボルゲーゼ公園のベンチで、深まりつつ秋を楽しむ事にした。


動物園は長蛇の列。噂によると、キリンの赤ちゃんが産まれたそうだ。ローマでは、キリンは珍しい動物らしい。

紅葉し始めたプラタナス(しかし、既にだいぶ散っている)に囲まれた池でボートを漕ぐアベック。

ボルゲーゼ公園はイヌの天国。皆、リード無しで走り回っている。

午後は、再び友人と会食でした....

結論

ローマのイタ飯は「まずい!」と思わせるような店に入ってしまった。しかし、ナポリは本当に食に関しては豊かな所です。そして、ローマは公園が多くて羨ましい!当初の「ローマこそ真のイタリア」仮説はゆらいで、食に関しては、ナポリの方がずうっと「イタリア的」な気がしてきた。

(2006年10月30日)