江戸シーボルトが江戸に滞在していたのは1829年の正月から5月にかけてです。その間、非常に忙しい日々を過ごしていて、採集に出かける機会はあまりなかったかもしれませんが、桂川甫賢や多くの人からいろいろな植物や標本をもらっています。これらの標本は、ラベルに“Jedo”と書かれています。また、1861年と記された標本もありますが、これらは二度目の来日の際に作成された標本です。 アスナロの標本(MAKS1809)には、“culta in Hort. Jedo, sponte in mont. Hakone” (「箱根産の物で江戸に植えられていた」の意)と書かれています。 |
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