小山、日光(栃木県)


ビセットの採集品中に“Oyama”と記された標本があります。日光に出かける途中の小山での採集品です。その中の1枚にユリワサビの標本(MAKS0109)がありますが、マキシモヴィッチはこの標本に“Sp. n.”とメモを遺しています。これは新種の意味です。ビセットが日光で集めた標本も20点弱ありますが、その中の「チングルマ」(現在の同定ではサンリンソウ)の標本(MAKS0014)のラベルには、属名の後に“Sp.n.”とマキシモヴィッチが書いており、彼が新種と考えていたことがわかります。


著作権:牧野標本館、2004